スーパーやコンビにで手軽に手に入るビールも十分においしいですが、せっかくの花見や行楽なら、いつものビールとは違う「地ビール」をチョイスしてみませんか? 実は日本では、全国で200を超えるブルワリーがあり、それぞれに個性豊かな地ビールを造っているのです。愛する地元の銘柄を飲むもよし、行ったことのない土地の銘柄を旅行気分で飲むもよし。ラベルもひと工夫されているので、見ているだけでも楽しい気分になれますよ。今回は、日本各地の地ビールから、日本を代表する銘柄をご紹介します。
常陸野ネストビール
日本酒の酒蔵である「木内酒造」が製造を手がける茨城の地ビールで、日本を代表するトップブランド。180年の地酒造りで培った技術を生かし、地元の新鮮な井戸水と、海外から仕入れる高品位な原材料を用いており、毎年、国内外のさまざまなビアコンテストに入賞を果たしている。
ホワイトエール
ベルギーのホワイトビールをベースにした人気の小麦ビール。ハーブの香りに小麦の酸味がマッチした独特の風味が特徴
アンバーエール
カスケードホップの苦味と、焙煎モルトの香りのバランスにすぐれる銅褐色のエールビール。アルコール度数6%
ペールエール
英国産の原料を使用し、英国式の醸造法で仕込まれるイングリッシュ・ペールエール。アロマホップの華やかな香りが魅力
バイツェン
ドイツ・バイエルン地方の小麦ビールをモデルにした地ビール。特殊な酵母を使用し、クローブやバナナのような香りが特徴
COEDO(コエド)
江戸の台所として栄えた“小江戸(埼玉県川越市)”で誕生した有名ブルワリー。「Beer Beautiful」をブランドコンセプトに掲げ、日本で馴染み深いラガービールでも使われている下面発酵酵母を使用。「瑠璃」「伽羅」など、国内外で評価が高い個性豊かな銘柄を展開している。
瑠璃 Ruri
宝石「瑠璃」を思わせるさわやかな飲み口が魅力の麦芽100%プレミアムピルスナー。香り、苦味のバランスが秀逸
伽羅 Kyara
赤みがかった深い黄褐色が特徴の麦芽100%ビール。香り高いアロマホップと麦芽による濃厚な味わいを楽しめる
白 Shiro
無濾過ならではの明るい白濁色が特徴の小麦ビール。フルーティでさわやかな香りは春にピッタリ
漆黒 Shikkoku
2種類のブラックモルトを含む8種類の麦芽を配合した長期熟成の黒ビール。まろやかで重すぎない味わいが特徴
エチゴビール
1995年に日本では初となる地ビールのブルーパブ(醸造所とパブが一体化した施設)を新潟県巻町(現・新潟市)に開き、全国地ビール第1号として、日本のビール界を引っ張ってきた「エチゴビール」。飲みやすさが特徴のブランドで、地元産のこしひかりを使ったラガービールなど個性豊かなラインアップを展開。海外でも高く評価されている。
こしひかり越後ビール
新潟産こしひかりで造られるラガービール。すっきりとしたのど越しの辛口テイストが特徴
スタウト
通常の1.3倍の麦芽を使った、アルコール度数7%の強い黒ビール。芳醇な香りを楽しめる
ヤッホー・ブルーイング
「よなよなエール」など個性的なエールビールで高い評価を得ている軽井沢のブルワリー。とにかく伝統的なエールスタイルにこだわっており、高品質なエールを低価格で提供しているのが特徴。ラガー系の“いつものビール”にはない、華やかな香りとフルーティな味わいを楽しめる。こちらも国内外のビアコンテストで数々の賞を受賞している地ビールだ。
よなよなエール
ヤッホー・ブルーイングの看板ブランド。フルーティな香り・味わいが魅力の本格的なペールエール
東京ブラック
ポータースタイルの濃厚なビール。ロースト麦芽と香り高いホップによる香ばしい味わいが特徴
軽井沢高原ビール ワイルドフォレスト
香り豊かなエールの特徴を残しつつ、すっきりとした味わいを実現した飲みやすいビール
富士桜高原麦酒
富士山の伏流水で造られる本格的なドイツスタイルの地ビールを提供するブルワリー。本場ドイツの「デーメンス醸造専門学校」で学んだ醸造士が製造を管理しているほか、設備はすべてドイツ・シュルツ製というこだわりよう。国内ビアコンテストをはじめ、数々の賞を受賞している3種類のブランドを展開する。
ヴァイツェン
小麦を50%以上使用するドイツ・バイエルン地方のビール。フルーティな香りと上品な味わいが特徴
ラオホ
スモーク麦芽を使用するドイツ・バンベルグ特産の燻煙ビール。日本ではほとんど味わえない通好みの銘柄
ピルス
3種類のホップを4回に分けて投入し、深い香りと苦味を創出。アロマホップとビターホップのバランスが良好
ビールは、細かくは多くの種類が存在するが、大きく分類すると、常温で発酵させる上面発酵の「エール」と、低温で発酵させる下面発酵の「ラガー」の2種類となる。
日本では長年、大手メーカーが製造するラガー系のビールが本流となっているが、地ビールの普及により、伝統的なエール系のビールも数多く登場するようになった。特徴としては、エール系は、フルーティな香りで複雑な味わい、ラガー系は、芳醇な味わいでスッキリとしたビールとなる。どちらがすぐれているというわけではないので、ぜひ、両方を飲み比べてみてほしい。
焼酎に押され気味の感もありますが、“花見酒”といえば、日本酒を抜きにしては語れないでしょう。日本酒というと、「オヤジくさい」「米のにおいがキツくて苦手」など、ネガティブな印象を持っている方もいると思いますが、ちょっと待ってください! ひとえに日本酒といってもいろいろな種類があって、飲みやすいタイプのものもたくさんあります。ここでは、吟醸酒を中心に、限定生産品なども織り交ぜて、日本酒初心者の方でも楽しめる「地酒の王道」をピックアップします。
開運 無濾過純米
高天神城跡の湧き水から造られる静岡の銘酒「開運」の純米酒。酒米「山田錦」を55%まで磨いた無濾過生酒で、無濾過特有の微炭酸ガスがフレッシュな味わいと旨みを引き立てる。11月末〜3月末までの季節限定品で、まさに「今しか飲めない純米酒」だ。
出羽桜 桜花吟醸酒
吟醸酒ブームを牽引していた一品で、「日本酒を変えた日本酒」の代表銘柄。吟醸酒独特のフルーティな香りとやわらかい味わいが魅力。加熱処理を施した「火入」と生酒タイプの「本生」の2種類が用意されている。
黒龍 吟醸いっちょらい
越前の代表的な銘柄「黒龍」の吟醸酒。地元の酒米「五百万石」と、九頭竜川の伏流水で造られており、やさしい口当たりが特徴の飲みやすい日本酒だ。ちなみに、「いっちょらい」は、福井の方言で「一張羅(いっちょうら)」を意味する。
天狗舞 山廃純米吟醸
米の旨みを引き出す、独自の山廃酵母造りで醸された純米吟醸酒。加賀の銘柄「天狗舞」の人気商品で、山廃らしい芳醇な味わいと、吟醸独特のフルーティな香りを楽しめる。食中酒としても最適な上品な日本酒だ。
大吟醸 八海山
淡麗・辛口な越後の銘酒「八海山」といえば本醸造や吟醸酒が有名だが、さらにグレードの高い大吟醸も限定品として用意されている。最高品質の山田錦など、選び抜かれた酒造好適米を使用し、低温長期熟成で香り・旨みともに秀逸。日本酒を愛する人のための気品高い地酒だ。
真澄 山花
日本を代表する信州の銘酒「真澄」。「山花」は、海外でも人気の高い純米吟醸酒で、早春の八ヶ岳に咲く花をイメージして醸された、春にピッタリの日本酒だ。自然な香りで、やわらかい味わいを楽しめるのが特徴。お手ごろな価格も魅力。
日本酒は、大きく分類して、「醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」にわけられる。日本酒を選ぶうえで知っておいてほしいのが、よりグレードの高い種類となる「純米酒」と「吟醸酒」だ。
純米酒は、お米だけを原料にしており、混じりけのない酒本来の味を楽しめるため、日本酒好きの方に愛されるお酒だ。吟醸酒は、ここ15年くらいで急激にシェアを伸ばしてきた種類で、「吟醸作り」という特別な醸造法を用いており、フルーティな香りを楽しめる新しいタイプの日本酒。日本酒初心者の方でも、取っ付きやすいお酒といえる。なお、吟醸酒は、グレード順に「純米大吟醸」「大吟醸」「純米吟醸」「吟醸」に分類される。
ちなみに、本企画では、純米酒もしくは吟醸酒から厳選して銘柄を紹介している。より高品位な日本酒を楽しみたいのであれば、ぜひ、純米酒か吟醸酒をチョイスしてほしい。







